2019/04/12
社会福祉法人 with freeeが使えるようになって、社会福祉法人が初めて決算を迎えることになりました。
一般的な会計freeeで社会福祉法人の決算を行えるか疑問に思いませんか?
目次
社会福祉法人の経理業務の中で会計freeeの機能でできること、できないこと、加工が必要なもの
私は、一般的な会計freeeで社会福祉法人の経理を行っておりその中で、できていること、できないこと等は下記の通りです。
できること
・日々の仕訳の登録(自動化)
・部門配賦(仕訳で登録)
できないこと
・予算書の作成
・財務諸表等電子開示システムへの登録データの出力
加工が必要なもの
・資金収支計算書・事業活動計算書・貸借対照表の作成
・総勘定元帳・仕訳日記帳の作成
・固定資産の管理(国庫補助金部分をfreee上では各資産ごとに振り分けることができません)
どんな加工をしているのか?
資金収支計算書・事業活動計算書・貸借対照表の場合
最終的にExcelで、資金収支計算書・事業活動計算書・貸借対照表を出力します。
なお、Excelは1つのブックで行っております。
手順
1.freeeから貸借対照表と損益計算書のCSVデータをダウンロードします。
2.ダウンロードしたCSVのデータの貸借対照表と損益計算書をExcelの貼り付け用のシートに貼り付けます。
なお、CSVデータからデータをコピーする際は、①Ctrl+Aで全範囲選択をし ②Ctrl+Cでデータをコピーし ③Ctrl+Vでデータを貼付けすると数秒ですがマウスだけでの処理より早くなると思います。
3.資金収支計算書・事業活動計算書・貸借対照表の出力用シートを用意します。
VLOOKUPでデータを貼付けシートから出力シートに飛ぶように設定します。
そのため、出力用シートのA列に、貼付けシートで使用した勘定科目を記載して、B列に対応する社会福祉法人の会計で使用する勘定科目を記載します。
※総勘定元帳、仕訳日記帳、固定資産台帳についても同様にCSVデータをfreeeからダウンロードして貼付けシートに貼り付けVLOOKUP等の関数を使い変換します。
なぜ福祉会計用の会計freeeを使用しないのか?
1.単純に月額費用が一般会社用の会計freeeに比べて10倍程度の金額がかかる
2.たまたま導入している社会福祉法人が社会福祉法人の会計freeeができる前に会計freeeを導入した
3.社会福祉法人の規模が複数拠点ある社会福祉法人ではなく、1事業所の複数のサービス区分だったことから一般会社の会計freeeの機能で十分能率化が可能だった。
4.資金収支計算書などの財務諸表のひな形がExcelで存在していた。(つまり加工が容易だった)
まとめ
複数拠点で複数のサービス区分だった場合、一般会社の会計freeeで処理を行うことは難しい面があるかもしれません。
しかし、1事業所で複数のサービス区分や2事業所で単一のサービス区分である場合には十分に一般会社の会計freeeで対応可能だと思います。
ご自身の社会福祉法人状況を考えて、どちらを導入するか考えてみてはいかがでしょうか?