2019/04/12
税理士になるにはどんな手順でなればいいか知っていますか?
税理士になるには何が必要か?
税理士になるには、1.税理士試験に合格し、実務経験を2年間積む、2.税務署に数十年勤務をし、指定研修を修了した国税従事者になること3.公認会計士や弁護士の資格を取ることのいずれかが必要にあります。
税務署に勤務する場合と公認会計士や弁護士の資格を取得する場合はそのままですので今回は1.のみ解説します。
1.税理士試験に合格し、実務経験を2年積む
(1)税理士試験
①試験の内容
税理士試験は、会計科目(簿記論、財務諸表論)の2科目と税法科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法又は酒税法、国税徴収法、住民税又は事業税、固定資産税)のうち3科目(所得税法と法人税法のどちらか1科目は必ず選択)に合格する必要があります。
受験は1科目ごと受験することができ、一度合格した科目は現状期限切れがないため長期間をかけて受験することが可能ですが、合格の基準ラインとして1科目ごとに60%の正解率でいいということになっていますが、相対試験であるため他の受験者が100点を出していれば99点でも落ちる試験です。
会計科目又は税法科目の1科目の試験に合格し、大学院で修士課程の学位等取得にかかる研究について国税審議会の認定を受けた場合には、一部試験が免除されます(例えば会計学に関する学位を取得し、簿記論の試験に合格している場合には、財務諸表論の科目が、税法の学位を取得し、法人税法の試験に合格した場合には、残り2科目の税法の試験が免除されます)
②受験資格
税理士試験を受けるには、一定の資格が必要でその資格はおおむね下記の通りです。
・日商簿記検定の1級合格者
・全経簿記検定上級合格者
・大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
・大学3年次以上で法律学又は経済学を1科目以上含む62単位以上取得した者
・一定の専修学校の専門課程を修了した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者
・司法試験合格者
・公認会計士試験の短答試験に合格した者
・一定の職歴を持つ者
(2)実務経験
租税に関する事務又は会計に関する事務で政令に定めるものと規定されており、2年間この経験積む必要があり、その期間は試験合格の前でも後でも問題ありません。
なお、嚙み砕いて書くと一般企業や会計事務所で2年間勤務していれば、実務経験として認められます(一般企業の場合は会計関係の部署に所属している必要があります)
※登録をする際には勤務証明書と呼ばれるものを出しますが、小さい会計事務所に証明書の作成を依頼すると作成してくれないこと(もちろん小さくてもしっかりと出してくれるところもありますし、しっかりと会社組織になっているところであればまず出してくれないということはありません)があるためその際には所属予定の税理士会に問い合わせする必要があります。