2019/04/12
四年落ちの車が節税になると聞いたことがありませんか?
どのような理由から節税になるといわれているか解説します。
新車を購入した場合と四年落ちの車を購入した場合の比較
新車を購入した場合と四年落ちの車を購入した場合の減価償却費(経費)の比較をするとなぜ節税になるかわかりやすいと思います。
なお、新年度が始まってすぐに車を購入したものとして計算しています。
1.新車を購入した場合の減価償却費
(1)購入金額 3,000,000円
(2)耐用年数 6年
(3)償却方法 定率法
(4)償却率 0.333
(5)減価償却費 3,000,000円 × 0.333 = 999,000円
2.四年落ちの車を購入した場合の減価償却費
(1)購入金額 3,000,000円
(2)耐用年数 (6年 - 4年) + 4年 ×20% = 2.8年 → 2年(1年未満切り捨て)
(3)償却方法 定率法
(4)償却率 1.000
(5)減価償却費 3,000,000円 × 1.000 = 2,999,999円
償却率1.000をかけると3,000,000円になりますが、 購入金額から減価償却費を引いた金額は0円となってしまいます。
0円になると実際にその車を持っているかが、帳簿見ただけではわからなくなるため購入金額を帳簿上1円残すため2,999,999円になります。
3 1 - 2 = 2,000,000円
新車を購入した場合に比べて、2,000,000円ほど経費に計上できる額が大きくなっていると思います。
その分税金が少なくなるため節税といわれる所以です。
節税のためだけに四年落ちの車を買うべきか?
車を購入する際には節税目的以外にもさまざまな理由があると思いますが、税金を安くしたいがために四年落ちを選ぶのはやめたほうがいいです。
税金を抑えるためだけに車を購入すると、必要のない物品を購入したり、保険に加入したり(法律が変わったため、今は難しくなりましたが)と同様にムダ金を支払って、税金を支払う以上に会社の資金を外部へ流出することになります。
そんなことをしていると一向に会社の体力である現金が手元に残りませんし、利益が出ていなければ銀行から借入をするのも難しくなります。